耕太は卒業写真を凝視するがやはり品川という少年はとても小さく見える。



「いやお前それはないって。こいつ確か百七十はあるぞ?」



江崎に言われもう一度よく見るがやはりふにおちない。



「まぁ初めて見るからそう思うだけなんじゃねーの?」


「いやだってこれは明らかに…」



耕太は負けじと二人にこの違和感を抗議するが聞き入れてもらえない。



「わかった。上野がそこまで言うなら明日小学校の卒業アルバム持ってきてやるよ。」



飯田は品川と同じ小学校の卒業でもあるらしく、納得しない耕太に小学生の写真を見せれば分かってもらえると考えた。


こうして耕太は違和感を抱えたまま次の日を迎える。