暫くぼーと卒業アルバムを見てから卒業写真を見た。


そこで耕太はある違和感を覚える。



「なぁ飯田、こいつやけに幼くねーか?」



写真の左側の一番端に立っている男子生徒を指差しながら言う。



「んー?品川の事か?別に普通じゃね?」


「でもこっちの卒アルの写真と全然変わってねーよ?」



耕太は卒業アルバムの中の“一年生の思い出”とタイトル付けされているページを開きその品川と言われる少年を指差す。



「いや、これはすげー変わったって!」


「確かこいつ中学三年間の間に二十センチくらい身長伸びたよな?」



飯田と江崎は中学時代の品川を思い出し懐かしがる。



「ちょっとまてよ。こいつどう見ても百五十センチくらいしかねーぞ?」