それはひょんなきっかけで発覚した。





高校に入学して早三週間。


上野耕太(うえのこうた)は仲良くなった飯田圭介(いいだけいすけ)と江崎聡(えざきさとる)と共に中学校の卒業アルバムを見ていた。


と言っても飯田と江崎は同じ中学校だったので耕太が二人に自分のアルバム見せ、飯田が持ってきたアルバムと卒業写真を耕太が見ていた。



「上野の学校かわいい奴多くね?」


「おっ本当だ。何かレベル高くね?。」


「そうか?」



飯田と江崎は耕太の卒業アルバムの各クラスの女子の写真を一枚々々見ながら言う。


耕太は顔が良くても中身が微妙なんだよと思いながら飯田の卒業アルバムをパラパラ捲った。