私にとっては数時間ぶりだが、何だかもの凄く久しぶりに感じた。


そのままソファーでくつろぐ明日馬に近付こうとした時。


誰かが私の体をすり抜けて、明日馬の隣りに座る。



「えっ?」



それは知らない女だった。


二人は私が見ているとも知らずにいちゃつきあっている。


私は金髪の方を振り返った。



「どういうこと!?」


「さぁ?新しい女なんじゃねぇの?」



いくら私が死んだからといって、切り替えが早過ぎる。


話しによると、死んでからまだ二週間ぐらいしか経っていないのに。


再婚するなとは言わないけど、もう少し感傷してくれてもいいだろうに。


俯いていると、金髪に肩をポンポンと叩かれた。



「あの女よく見てみろ。お前がめちゃくちゃ良く知ってる奴だぞ?」



そう言われてもう一度女の顔をまじまじ見てみる。



「…あぁー!!」



あまりの衝撃に大声で叫ぶ。