私は何だか懐かしいような家路を飛んでいく。


その後ろから金髪も着いてきた。



「…お前の家デカいな。」



たどり着いた私の家を見ての金髪の第一声。


それ程大きくはないと思うが、周りに比べたら少し大きいかも。


生きてる間はあまりそうは思わなかったけど。


早速家に入ろうと玄関前に降り立つ。


すると金髪に呼び止められた。



「お前アホか。一々ドアから入らなくてもいいだろ。」



意味が分からずそのまま立ち尽くしていると、金髪に手を引かれる。



「折角霊になれたんだから、もっと満喫しろ!」



──何を?



「行くぞ。」


「えっ、わぁ!」



私は金髪に手を引かれるまま、一緒に壁をすり抜けた。



「ほら、もう会えた。」



金髪が指差す方には、ソファーに座る明日馬の姿があった。