長々質問したのに、結局はいとだけ返された。



「いやー!そんなの絶対いや!!」


「まぁまぁ、落ち着いて下さい。」


「落ち着けるか!!」



銀髪の宥めに刃向かいながら取り乱す。


私の横では、先ほどから黙って話しを聞いていた金髪が耳を押さえて鬱陶しそうにこちらを見ている。



「煩い女だな…黙って座ってろ!何のために俺たちがここにいると思ってるんだ。」



金髪は舌打ちをして睨みを利かせる。


私はあまりに威圧的な目にやられて大人しくソファーに座り直した。



「…そっそういえば、あなたたちは何なんですか?」



金髪の発言を受けて初めて彼等の存在に疑問を持った。


ここが仮にも死後の一時的な空間だとすれば当然人間ではないはず。


だが、外見は人間と相違は無く、至って普通の青年だ。


私が二人を舐めるように見ていると、先に口を開いたのは銀髪の方だった。