私の頭の回りをハテナがぐるぐると回る。


すると銀髪はどこからともなくフリップらしきものとペンを取り出した。


それに絵を書きながら説明する。



「つまり、一度その魂自体を破壊して大きな鍋みたいな物に集めます。その中から新たに造られた魂が新しい肉体に宿るんです。」



私はふむふむと相槌を送る。



「破壊した時にその魂が持つ精神、自我、記憶も全て一緒に破壊されます。しかし、ごく稀に記憶破壊が不十分なことがあります。前世の記憶があるモノが現れるのはこのためです。」



説明し終えた銀髪はフリップを机の上に置いた。



「まぁ全く違う人格でも、ある意味生まれ変わりはあるって事なんですかね?」



まさかこんな非科学的な場所でもリサイクル文明が広がっているとは思わなかった。



「じゃあつまりは、私は見知らぬ女に殺されて、死後は天国にも逝けず、悔しい思いを抱いたまま、そんな思いも強制的に消されて、消滅するという事ですか!?」