「じゃあここを出ていくの?」
「俺は自分の望みを叶えられる人間(やつ)を探すからな。」
カタリーナは絶望感に襲われた。
すると時嗣のもとへと走り抱きつく。
「やだ!いかないで!此処にいて!」
時嗣に必死に哀願する。
しかし時嗣はため息をついてカタリーナを引き離す。
「今までの奴らと全く同じだな。俺が出て行くと言えば必ず泣き付いてくる。ウザイんだよ。」
時嗣の台詞に驚きカタリーナは言葉を失う。
「俺は目的を達成するまで誰にも束縛されない。」
切れ長の目から覗く深い黒に呑まれそうなほどの強い眼差しで言い切る。
「……そこまでして叶えたい望みって何?」


