シーンと静かな体育館に僕の声だけがマイクを通して響き渡る。






とてつもなく静かなのに、誰も僕の声を聞いてない。







みんな下を向いて寝てる。もしくは携帯をいじるか。








僕の声は届かない。


僕は必要とされていない。







誰か、
誰か、

僕を見てくれないか。








「…新入生代表、遠藤瑞樹」