「お兄ちゃん、依奈お姉ちゃんって美人だし可愛いし料理上手だし、優しいし「美紅ちゃん!?」
三人がテーブルにつき、急に美紅が自分の事を誉め出す。
「なあに?依奈お姉ちゃん♪」
上機嫌。
悠真はぽかんと美紅と依奈を見比べる。
「…お前、どうやって美紅を手懐けたんだ?」
「手懐けてないよ!」
「お兄ちゃん、依奈お姉ちゃんと結婚してね!私、依奈お姉ちゃんならいいよ」
ってゆうか、依奈お姉ちゃん以外考えられない。
とウサギオムライスを一口、口に運んだ。
「ああ、俺は強い女がいいしな。結婚してもいいけど?」
金髪が揺れた。
今までに見た表情の中で一番優しい笑顔を見せる悠真。
不覚にも格好良いと思った。
「…悠真くんは、その笑顔のほうがいいよ。あたしは好きだなあ」
悠真は面食らったような表情をしたあと、ニヤリと笑う。
依奈の頭の後ろを掴み、強引に引き寄せて唇を奪った。
