地味なあたしと不良軍団


「依奈ちゃんだったりして」
軽い口調でいう秋に依奈は目を見開く。
そしてすぐに否定した。

「ち、ちがうよ!絶対違う!」
「そんなに必死に否定しなくてもいいのにー」

薫かわいそー、とニヤつく彼をみて頬を膨らませた。
「…なんか、山本くんて意地悪だね…」

(やば、可愛い…///)
秋はばっと視線を反らす。今は眼鏡をかけていて地味だが、どうしてか可愛いと思った。

眼鏡でも、素顔でも、秋は依奈自信が好きなのだ。

「依奈ちゃん、萌え!なあ、秋って呼んでよ!」
「え、あ、うん。」

勢いにおされて頷くと秋は嬉しそうに笑った。
「あ、二人とも行っちゃうよ?」
「つけるぞっ!」

雑貨店をでた二人の後をバレないように尾行する。

すぐ前を歩く秋を見て、依奈は楽しくなってきた。

「秋くん、秋くん」
「ん?」
「なんか、楽しいね!」
「え、そうか?」
「うん!」
「そ、そっか。ならいいけど。」

内心、心臓がバクバクの秋を知るよしもせず依奈は秋に近づく。

(ち、近っ///)