「きゃ…、んう!?」
口を押さえられ、悲鳴を防がれた。
数メートル先を歩く奏は依奈に気付かない。
しかし、恵美は違った。
「依奈!!」
必死に彼女の名前を呼び、追いかけようとする。
しかし突然車が動き出した。
「あぶねっ、」
奏は気付き、とっさに恵美の腕を引いた。
「大丈夫か?」
「う、うん///…ど、どうしよう…依奈が、」
彼女を乗せた車はどんどん小さくなっていく。
♪~♪~
すると、恵美の携帯が鳴った。
ピ、
「もしもし」
『恵姉、さっきぶり~』
「っ、大地!今どこにいんのよ!!」
『依奈ちゃんと一緒。…そこに幾多奏いるだろ?かわって♪』
恵美は仕方なく、奏に 大地から だと告げて携帯を渡す。
『依奈ちゃんかえして欲しかったら俺ん家来てよ。…だけど、俺ん家来たら奏くんとお友達退学だよ』
「は?」
『言ってなかった?俺の母親、理事長。』
奏が恵美を見れば、本当だと頷いた。
「…」
『明日までに来なかったら食べちゃうよ』
