「つーか、今蹴り飛ばしたやつお前のツれ?」
だったら悪いな、と悠真が言う。
奏は首を横に降り、むしろ感謝すると笑う。
恵美はぽかんとして悠真を見上げていた。
「あ?なんか用か?」
彼女の視線に気付き、悠真は恵美を睨む。
それに驚いて即、首を横にふり否定した。
「…。」
がしゃん、
上に乗っかったモノを押し退けて大地はふらふらと起き上がる。
「上級生呼ぶとか、卑怯だよ」
「それをいうならお前も 卑怯 。」
別に悠真いなくても勝てるし、ヤるか?
脅す奏に大地は舌打ちして、学校とは逆方向へ歩いていく。
「大地!」
恵美が叫んだが振り向きもせず行ってしまった。
「…めんどくせ」
奏は依奈の背にもたれ掛かりながら溜め息を溢す。
「…これしとけよ」
がさごそ、と鞄をあさり出した物は眼鏡。
奏が買ってきてくれてあったらしい。
「ありがとう…」
