地味なあたしと不良軍団


依奈と奏は恵美を真ん中にし、護るような体勢をとる。

「…依奈、奏君」
不安げな声音に、依奈は安心させるかのように笑った。

「依奈」
今度は奏が彼女の名を呼ぶ。

腕を軽く引き、顔を近づけてキスをする。

「…よし、」

まるで気合いを入れたかのようだ。

走ってくる少年達を次々に倒していく奏をみて、依奈も負けじと対抗した。

「す、すご…」

恵美が呟いたのも納得だろう。


「しょうがないなあ」

大地が静かに歩いてくる。

「…大地、あんた、なんでこんなこと「欲しかったから。」

「は?」

それ以上何も言う気がないらしい。

まっすぐと奏に向かってきた。
彼は身構える。

「邪魔」
ガンッ!

誰かの蹴りで、一瞬にして大地の姿が消えた。

「だ、大地くんっ!」
「依奈じゃねえか」

顔をあげれば悠真の姿。

「ゆ、悠真くん…」
「何かされたのか?…奏も居たのかよ」

「居ちゃ悪いかよ!」