地味なあたしと不良軍団


「奏くん、」
大丈夫だから、とでも言うかのように奏は依奈を庇うようにして立つ。

「ヤれ」
少年の合図で十人近い人数が四人を取り囲む。

「キャア!」
恵美の悲鳴に依奈は無意識に動いていた。

「こいつ美人じゃね?」
「つれてくか?」
「離してよ!!」
恵美の腕をつかむ少年二人に構わず、蹴りあげる。

ゴッ!
「っぐ!」
「手離してあげてよ…」

「女だからって調子にのんじゃね「調子に乗ってるのはどっちだよ」

奏はにやり、と笑い相手の鳩尾に拳をぶつけた。

「…っ、野郎、」

「姉貴、やっぱ強いね。」
ふざけた口調でいう奏に頬が赤くなる。

「…奏くんこそ、」

「コイツ等なんだァ!?」
「おい、大地!お前…コイツ等弱いっつってたじゃねえか。」

少年達は大地を見る。
すべては大地の仕業だったらしい。

依奈と恵美は驚いて彼を見る。

「…ヤれ」
今度は大地が言う。