夕飯を食べている時も、ニコニコと依奈を見てくる大地。
はっきり言って気まずすぎる。
恵美はじと~っとした目で大地を睨んでいた。
「大地くん…」
依奈は我慢できなくなり、スプーンをおいた。
「なに?」
「なに?じゃないわよ!」
依奈のかわりにガタン、と恵美が立ち上がった。
「依奈に手だしたら怒るわよ!」
「…恵姉、もしかして焦ってる?」
にやり、大地が笑った。
焦ってる…?
「あ、あせってなんか…」
「俺の親父の事、言わないよ」
だから安心して。と、言う。依奈には理解できない。
首を傾げて二人を見比べる。
「どういう「依奈、サラダも食べて!」…うん、ありがとう」
恵美はその話題には触れさせないようにか話題をそらす。
なにがなんだか分からないが、依奈はお礼を言って微笑んだ。
*
「お風呂先入る?」
「あたしは最後でいいよっ!」
「じゃあ俺「あんたが最後よ」…なにこの扱い。」
