今更そんなこといっても何も変わらない。
強くならなきゃ、
がちゃり。
急にドアがあいた。
思ったよりかなり早く悠真が戻ってきた。
「家政婦が先に風呂入れって」
…なんか怪しい。
悠真に風呂の場所を教えてもらい、重い足取りでそこへ向かう。
廊下を右にまがり、突き当たるまで歩けば風呂場があった。
(入ればいいのかな…?)
遠慮がちにドアを開ければ目の前にドアップの家政婦が立っていた。
「きゃー!」
吃驚して悲鳴をあげれば家政婦は依奈の腕を掴み引きずり込む。
ばたん、
ドアを閉め彼女に詰め寄った。
「悠真様とどういう関係なの?」
「関係って…」
ただの友達なんだけど!
家政婦は疑うような瞳で依奈を見る。
「家政婦さん…もしかして、悠真くんが好きなの?」
「だ、だったらなに///」
照れたようにいう家政婦に依奈はぽかんとした。
