地味なあたしと不良軍団


薫からのメール。

今から会えないか、というメールだった。

「どうしたの?」
「お友達みたいな人から…今から会えないか?って、」

「ふう~ん」

美紅はちらりと携帯を覗いた。

送信者は 橘薫 。
たしか何度か家に来たことがある。

「だめ!」
「え?」
「美紅と遊ぼう?行っちゃやだ」

(橘薫ってひとなんかに依奈お姉ちゃんを渡してたまるか!)

「何叫んでんだ?」
リビングに戻ってきた悠真が言った。
美紅は依奈の変わりに答える。

「お兄ちゃんの友達が依奈お姉ちゃんをとろうとしてるの!!」

「は?」 「え?」

悠真は少し考えてから依奈がもつ携帯を奪い取る。

内容を見たあと、悠真は 分かった とだけ返信した。

「依奈、行くぞ」
「え?え?」

「え~!行っちゃうのお!?」

美紅は不満そうな声をあげた。

「すぐ戻ってくるね」
依奈は笑顔で美紅の頭をなでた。

彼女は嬉しそうに頷く。その様子をみて悠真は小さく笑った。