ピンクグレープフルーツ



「來衣~!!ごめん!!ちょっとだけ待ってて!」



愛子に言われ、山口の姿を探すと、いつものように男子とじゃれ合っていた。




そして、また5階に行き…。



また来ないから3階の教室に戻り…



を2回ぐらい繰り返したら、ハンドボール部の集まりがあったらしく、どっかに行ってしまった。




「はぁ…こんな大事なときに~!!」




ハンドボール部は明日から、試合。


來衣は、去年に引き続き、見に行こうと思っている。




でも…フラれたら行けない…。








そして…


來衣の心臓はヤバイ。




「ね~あたしの心臓ヤバイ!!」



心臓に手を当てただけで、すごい鼓動が伝わってくる。



「やばくない?これ、異常だよ!」


と、響。




こんなんで…

あたし、大丈夫なのかなぁ??