「それが話なら・・・」

 グッ

「助かるのが・・・基本だろ?」
「でも・・・」

 スッ

「思い出せ・・・」
「え・・・?」
「ここは谷だ・・・」
「え、えぇ・・・」
「そこで流されかけた俺等は・・・ジンが水流を止めて・・・助かった・・・」
「・・・」
「それで・・・今ここで戦っている所は・・・」
「移動した奥の谷底・・・!」
「そう・・・」
「なら・・・!」
「ここで・・・ジンが上手く水を操ってるだろうな・・・」
「ジン君・・・!!」

「・・・そろそろ小言はいいかしら」
「!!」
「何時までまたせんのかしらね・・・」

 スッ

「さっさと消えな!!」
「・・・っっ!」
「我流・・・」
「放て!!水山の谷!!!」
「!!」

 ザ・・・

「な・・・に・・・?」
「ジン君・・・」
「2人共・・・こっちへ・・・なるべく・・・」
「えぇ・・・」
「何・・・何をしたのよ!」
「もうすぐ・・・分かるよ」
「・・・え?」

 ザザ・・・

「この音・・・まさか・・・」
「・・・僕は・・・水の使い手・・・」
「!!」

 ザバァアア・・・・・

「水流!!?」

 ザザザザザザザザザッッ!!!!!!!

「く・・・」

 ザバァアアアアアアアンンッッ!!!!!!

「きゃあああああああ!!!」

 ザァアアアアアア・・・

「・・・ふぅ」
「助かった・・・」