なんだか、惚れ直した。

この男を好きで、間違いなかった。

そう思った。

きっかけは酢豚。
酢豚を作るのが得意になっていく間に、
あたしは、どんどん安藤にハマッた。

そして、安藤を嵌めた。

いつか、この上を通ることだけを願って、穴を堀り続けた。

穴の底に待つあたしの元に、安藤は、落ちた。