『う・・・ん?』


目が覚めると私は保健室のベッドで寝ていた。


『あれ・・・?私・・・』


起き上がるとそこには誰もいなくて静かだった。

辺りをを見るとオレンジ色に染まっていた。


・・・と言う事は、もう夕方なんだ・・・。



私は本当にテニス部のマネになったのだろうか?


そんな疑問が浮かんだ。


『夢を見てた・・・のかもしれないし』


そうだよ!そうに決まってる!!


私はそう思い、保健室を後にした。



『もう真里帰っちゃったのかな?』


そんな事を思いながら歩いていたら、後ろから手を引っ張られた。



「どこウロチョロしとんねん!!」


『あ、戸田君』


出た、関西の人。


「ギャー!君付けなんてアカン!鳥肌が立つわ!!」


腕を摩りながら戸田君は言った。


『じゃあ何て呼べばいいの?』


「せやな・・・、じゃあ“裕也”で!!」


『却下。これから“戸田”って呼ぶから』


「何や、ノリ悪いなぁ」


戸田く・・・じゃなかった。

戸田はブゥーと頬を膨らませた。


こう言う仕草に女の子はキュンとするのかな?