噴水への欲望を抱えたまま進級した。





何も代わり映えしない面々と意味のない笑顔と冗談を交わす。





頭の中に在るのは神崎のこと、ただそれだけ。







彼女は何度か倒れたが、僕に噴水を見せてくれることはなかった。




僕は苛ついていた。
いきり立っていた。







なんとかしたい。





噴水がみたい…。