『ん~…アレ?
そぅいえば…』
刻々と時間は過ぎて、
気付けば早くも
30分は過ぎていた。
例の彼はまだ来てない…
って事は
今日は来ないのかな?、
『そっかぁ…、』
また会えるかもしれない
なんて期待してたのは
否定出来ない。
だって唯一の
お客さんだもん。
来てくれるのは
素直に嬉しい。
でもまぁ…
そんな事、言える
わけもないし、
ココに来る
そんな約束だって
してるわけじゃない。
来なくたって
不思議じゃないもんな。
うん、それに明日は
来てくれるかも。
『よし、次!』
気を取り直して
再びギターの弦を弾く。
1時間なんて、
歌ってたら
あっという間で…
気付けば時計が
帰る時間を示している。
結局彼は現れ
無かったけど、
アタシはそれを
たいして気にする事なく
帰路に着いた。

