部活ばかりの彼と
バイトばかりの由榎莉。
そんな2人が
中々会う時間を
取れずにいる事は
知っている。
せっかく今日は
由榎莉のバイトが
休みだから
一緒に帰るんだし。
貴重なその時間を
邪魔する程、
空気読めない子では
ないつもり。
ごめんね、と
ありがとうの言葉を
受け取って
アタシは学校を
後にした。
それから暇な時間を
過ごしたアタシは
日が暮れる頃、
いつもの時間
いつもの場所で
ギターを構えていた。
まだ、
彼は来ていない。
『ん~、
何弾こうカナ…、』
適当に楽譜をめくって
目に付いた曲から
弾き始める。
今日はいつもより、
喉の調子が
良い気がするな。
勿論アタシに
専門的な知識はないから
単純な思い込みって
やつだろぉけど、

