「今度…ねぇ…。
あ、なら
学校名とかは?」
『あ…、
それも忘れた…』
「ダメだわ、
アンタ、」
気温が高過ぎて
温くなった
オレンジジュースを
口に含めば
独特の酸味が広がる。
喉の渇きは潤うし、
ジュースはジュース
なんだけど…
やっぱり
冷えてる方が
美味しいな、
『だってさぁ、
まさかタメだと
思わなかったん
だもん。』
「まぁね~、
そりゃ
びっくりだけど。」
『でしょ?
てっきりアタシは
19歳くらいかと
思ってたもん。』
「へー、
そんな年上に
見えるんだ。」
『うん、凄くね。』
真夏の空って
凄く高く感じる。
今日の入道雲は
大きいな。
そぉやって上の空で
ボーッと由榎莉と
会話してたせいで、
「なに、一目惚れ?」
という言葉にも
頷いてしまいそぅに
なった。
ってか今、
なんて言った?

