MeLdy~メロディー~


でも
確かにそれはないって
自分でも思ってる。

そんな…ね、

ファンとか出来る程
上手くないし。

「でも、気になるねー、
 その人。」

『だよねー、
 すっごい気になる。』

「格好良いのかなー?」

『…そこ?』

「そこ大事しょ!?」

別にそんな…
彼氏になるよぉな人
じゃないのに。

由榎莉の考えに
落胆しつつも
思い出すのは

暗がりの中の彼。

『格好良いかは
 別としても…、
 なんかこぉ、
 爽やかな感じ
 だと思われる。』

「顔見て
 ないんでしょ?」

『見てないけど…
 なんとなく?』

単純に雰囲気だけで
そぅ感じただけ。

警戒は…
まだしてるけど、

悪い人じゃないと
思ってるし。

「なんとなくねぇ…」

『うん。』

「話かけてみたら?」

『は?アタシが?』

「他に誰がいんのよ。」