MeLdy~メロディー~


『あ、』

見つけたアタシの
口からつい
驚きの声が出た。

いつの間に来たのか
そこに居たのは
昨日の彼。

黙ったまま、
昨日と
同じ場所から
こっちを見ている。

やっぱり暗くて
顔は分からないけど、
声は届くハズ。

『…今日も、
 立ち止まって
 頂けたんですね。』

なんとなく勝手に
気まずくなって

楽譜をめくりながら
口を開けば、
彼は立ち上がって
距離を縮めた。

気配でそれを
感じて少し焦る。

だって、
良く知らない人は
少し怖い…

『な、何か
 リクエストは?』

恐怖感を紛らわせるため
顔を上げてそぅ問えば、

彼は穏やかな笑みを
見せた…

気がする。

「いえ、
 特にないです。」

そぅ言いながら、
動く気配がない彼。

最後まで聴いてる
つもりかな?

それとも、
ココに居るのは
何か理由が
あるのかもしれない。