早く帰ろうと
歩くペースを早めた
結果、
家に着く頃には
ブラウスの背中に
汗染みが出来ていた。
『ただいまー。』
「お帰りー、」
キッチンから
聞こえてきた
お母さんの声を背に
自分の部屋に向かう。
放り投げた鞄と、
掴んだ冷房の
リモコン。
『あ~、
生き返る。』
機械から送られる風が
熱い体を冷ましてくれて
気持ち良い。
「ちょっと羚華ー、」
『なにー、』
「買い物行ってくるけど
何かいるー?」
『いらなーい。』
一階からの叫び声に
負けじと声を
張り上げる。
全く、
小学生じゃないんだから
お菓子なんか
ねだらないってば。
それにしても…眠い。
電車で中途半端に
寝たから余計に。
『寝よ…、』
アラームをセットして
ベッドにダイブ。
すぐにアタシは
夢の世界と
こんにちわをした。

