特別可愛いく
なくたって、
やっぱり恋する女の子は
キラキラしてる。
“今時”ってのが
どんなのかは
知らないけど
由榎莉がアタシより
数段可愛いのは明らか。
ココからじゃ
後ろ姿しか
見えないけど…
きっとすご~く
輝いた笑顔を
彼に見せていると思う。
そんな現場を
見てしまうと、
どうしよぅもなく
羨ましくなるのは…
仕方ないよね?
「―ゴメン、ゴメン、
お待たせ!」
ボーッと
そんな事を考えてたら、
いつの間にか
話を終えた由榎莉が
戻ってきた。
『仲良いね、彼と。』
「そぉ?」
『うん、凄く。』
端から見たら
《普通のカップル》
アタシから見たら
《憧れの2人》
ふとそぉ思った。
「駅まで送る?」
『良いの?』
「うん、
まだ時間あるし。」
由榎莉は自転車通学。
その言葉に甘える事に
したアタシは、
荷台を跨いだ。
「行くよー。」
声と共に
走り出した自転車。
後ろに乗ってるだけの
アタシは、
強い風を感じて
一瞬目を閉じた。
この時は
まだ知らない
夏を呼ぶ、暑い風が
貴方との出会いを
運んで来る事―

