バレンタインの憂鬱


愛は眼を丸くしてた。

「うん。知ってたよ。」

私に微笑みながら言った。
「真由、私も…斎藤君が好き…。」

そうか…やっぱり愛も好きだったんだ。

知ってたけど…


「…私も知ってたよ。愛が斎藤好きなの。」


私は愛の足を見ながら言った。


えっと…この後 なんて言えば良いんだろう?


負けないからね?いや 違うよね…。う〜ん…



「どっちが斎藤君と付き合っても、恨みっこ無しだからね?真由!」


「それだ!!」


私が言いたかったのも、まさにそれ!!