私が力任せに打ったボールを拾ってくれたのは斎藤だった。


あぁ!愛と何か話してる!!


いいなぁ、愛…。



戻ってきた愛は嬉しそうだった。



私がボール取りに行けばよかった〜。



ちらっと野球部の方を見ると森がこっちをジッと見ていた。


誰見てんだろう?


視線をたどって行くと……


………愛!?



「うそでしょ!!?」


私は思わず声に出してしまった。