バレンタインの憂鬱

「なんで入ってくんのよ!階段のぼればいいじゃん!」


「あーーうるさい、うるさい。」



優が手で耳を隠した。


ホント腹立つな〜。


さっきまですごい幸せだったのに。


私は斎藤の顔を思い出した。


斎藤ってホント整ったいい顔してるよね〜。


中学の時からモテモテだったし。


…私なんか釣り合わないか…。



そうだよね。私、可愛くないし。



誰かさんには女じゃねーしとか言われるし。



私は優を睨んでやった。