それは今でも変わらないよ。

「うん、覚えてるよ」

「俺さ~ずっと桃花のこと好きだった。桃花は他の奴のことが好きかも知れないからあきらめようと思ってもあきらめきれなかった。未練がましいよな」

そう言って将紀は悲しそうに笑った。

そんなことないよ。

だって私も同じだったから。

ずっとずっと将紀のことが好きで

あきらめきれなかった。

「未練がましくなんかないよ。だって私も好き・・・・」

そう言っていると途中で

将紀がキスをしてきた。

11年前と同じ場所で

11年前と同じような軽く触れるだけのキスだった・・・・。

唇を離すと将紀は

「俺、桃花のことずっと好きだった。付き合ってくれる?」

そう顔を赤らめながら言った。

そんなの決まってる。

私も好きだったんだよ。