[短]苺キャンディ

「やっぱり、格好ぃぃなぁ・・でもな・・・」

ぶつぶつ独り言を言いながらも、
拓斗に「どうぞ」とお茶を渡す。

「ん、センキューな☆」

ごくごくと、一気に飲み干したかと思うと
「あ、そうだ」と言ってリビングを出て
自分の部屋に行ってしまった。

制服を残して。


しばらくして戻ってきた拓斗は、
何かの袋を持っていた。

「拓斗、それ何ー?」

「ん?内緒だよ。 目、閉じてくれたら
教えるかもね」

ナンダロウ?
オシエテホシイ・・・

そんな感情が抑えきれず、私は
無意識のうちに目を閉じていた。