ガチャリ 鍵をあけて 暗い部屋に入り すぐに電気とテレビをつける 誰もいない家に帰るのは寂しいけど 自分だけの空間 自分の好きな香り 疲れた身体には 何より 魅力的なベッド 通勤バッグをおろし 郵便受けから取り出してきたチラシの山を パサッとテーブルに置く いつもはチラシばかりのその中に 少し厚めの封筒があった