――…… 「……よく来たね。月夜」 「…貴方を知りたいから」 レンはいつもと変わらずに 皆が寝静まり返っている星一つもない真っ暗闇の真夜中にピアノを弾く。 「……何でピアノを弾くの?」 「好きな人が僕のピアノを好きだったから」 「何で夜中にしか現れないの?」 「神に言われてるから」 ……神? 「…じゃ、何で月夜は僕が見えるの?」 「…え?」 見える…って…。 どういう事…? 「…クスッ。驚いたでしょ?」 「……」 「僕ね、人間じゃないんだよ」 「…え?」 「僕、自縛霊なんだよ」