「…レン…」

「そう、覚えといてね月夜」


そう言ってレンはまた笑う。







「レン…貴方は何で真夜中しか現れないの?」

「それは秘密」




そう言って人差し指を自分の唇のところに持っていく。
そんなレンの行為に私はときめいた。




「月夜…学校遅刻するんじゃない?」


そう言われケータイ画面を見る。







『08:20』

完全に遅刻だ。





「月夜、今夜も待ってる」


レンはそう言って、カーテンの中へと消えていってしまった。



私はレンが消えた事を確認すると
急いで学校に向かって行った。
















"今夜も待ってる"



レン…貴方は何者なの?