「ふぅん・・・でも気配りと言えば、経理課の美人さんも気配り上手って聞きますけどね?」 そう言うと秘書さんはコーヒーを啜った 経理課? 美咲ちゃんかな? 伊藤さん? う~ん…誰かなぁ~ なんて余程眉間にシワを寄せて唸っていたのか、「くくっ」って聞こえてきた 「あ・・・の?」 顔を上げれば秘書さんがあたしを見ながら微笑んでいた 「あぁ・・・あいつの言うとおりだな」 「あいつ・・・?」 「いえいえ、こちらの話です。ってことでどうでしょう?葉山さん秘書検定受けてみませんか?」