「・・・知り合いか?」

「はっ?」

「いや・・・社長付きの秘書が呼んでるそうだ、秘書室に行ってくれ」

「は?社長付き秘書?」


課長の言葉に経理課のみんなの視線があたしに注がれる


『社長付きって・・・葉山さん何したんですか?』

『社長って若いんでしょ?葉山さんを狙ってるとか?』


そんな会話がボソボソと聞こえてくる


「葉山くん、早く行った方がいいんじゃないかな?」

「は、はいっ」


あたしは経理課をでてエレベーターで最上階の秘書室に向かった