「玲・・・昨日、さ」
「なんでもない、から・・・気にしないで?」
「玲」
「急に呼んでごめんね?」
「玲」
「本当に気にしないで?」
「・・・わかった」
私は佐竹さんとのことを話したくなかった
だってもう済んだことだし、なにもなかったんだもん
これからも私が近づかなきゃ良い話
だから千颯くんに話す必要がないんだもん
「玲、もしなにかあったらすぐに電話して?」
「うん、連絡するね?」
「今日の夕方に帰るよ、だからそれまでくっついてて良い?」
そう言うが早いがお昼ご飯が済むなり食器の片付けも終わらないのに、後ろから抱きついてきた

