「ただいま」


千颯くんは10分もしないうちに来てくれた

私は玄関で千颯くんを迎えるなり抱きついた


「れ、玲?」


千颯くんはなにも言わずに私を抱きかえしてくれた

ぎゅっと

なんでかな?
こんなに違う

千颯くんの体温が、心臓の音が私を安心させてくれた


そのうちに体の力が抜けて意識がなくなった


「玲・・・男といたの?」


そう千颯くんが呟いても気づかなかった