「だめですよ~彼氏もちをくどいちゃぁ」


美咲ちゃんがトイレから戻ってきて、私と佐竹さんの間に入ってきた

私は安心して美咲ちゃんの服の裾を握った


「えぇ~!葉山さん彼氏いるのかよ~」

「誰?誰?社内の人?」

「まじかよ~」

「だから最近きれいなんだぁ~」


美咲ちゃんが言っている彼氏は「千颯くん」のことだけど、今日のお昼だって結局は美咲ちゃんに千颯くんとのことを話せなかった


「ねっ?年上?」

「い、いえ」

「じゃ・・・年下?」

「あ、はい・・・」


私がそう答えると佐竹さんはグイッとビールを飲み干した