朝、携帯のアラームをとめようと上半身を起こして手を伸ばした



「あれ?」


置いたはずのところに携帯がなかった

「んん、・・・・」


あっ起こしちゃったかな?

はっとして千颯くんに顔を向けた


千颯くんがもそもそと動いた

「玲・・・もう、じ、かん?」


パチパチと何回かまばたきを繰り返して


私をグイッと引き寄せた

「じ、時間・・・だから・・・」

「ん~、まだ・・・眠いよ・・」


背中にゴツゴツしたものを感じた


「千颯くん?」

「・・・・」


私は千颯くんを見上げた

千颯くんはとっくに安らかな寝顔

私はなんとか腕から抜けると千颯くんの手には私の携帯