部屋に帰ると私をお風呂場に押し込んだ千颯くん


もうっ・・・強引過ぎっ

そう思いながらも嫌な気がしない


私、どうしちゃったのかな?


シャワーを浴びて浴室からデるとケチャップの匂いがした


千颯くん、本当に作ってくれてるんだね


タオルで軽く水気を取りながらリビングに行くと、ドライヤー片手にニコッとしている千颯くんと目が合った


「玲、風邪引くからこっちおいで」

「う、うん」


柔らかな微笑みにドキッとしてしまう

テーブルには湯気のたったオムライスとスープが用意されていてそつなくサラダもあった


「前に座って」

「じ、自分で出来るからっ・・・」

「いいから」