それって・・・これからずっと私の部屋にいるってこと?
「千颯くん、でも・・・」
「大丈夫だってこれでもバイトしてるからさ」
「バイト?」
「うん、バイト。だからさ、食費ぐらいは出させてよ」
「でも・・・」
「1.628円頂戴いたします」
「はい」
千颯くんは私がお財布を出す前に会計を済ませてレジ袋に荷物をいれてしまった
「もう・・・」
「玲」
荷物を詰め終わると私に手を差し出した
「え」
それをただ見ている、と
「手」
「えっ、あ・・・」
手を繋ぐと言っていることに気がついて差し出された手に触れると、千颯くんは嬉しそうにギュウッと握ってくれた

