千颯くんは会社の前の花壇のような石に座っていた
千颯くんは携帯を切るとそばに寄ってきた
「なん、で?」
「もう、早く帰ろうよ。お腹減ってるし」
口をパクパクさせている私の手と手を繋ぐとグイッと歩かされた
手、手っっ!?
「千颯くん、私会社の場所教えてた?」
「うん、前に」
「ま、前って?」
「前、ってスーパー寄ってこ?」
「う、ぅん」
何だか納得いかないけど千颯くんと手を繋ぐのは心地がよかった
安心するって言うのかな?
なんだか温かくてホッとするような感じ?
って私千颯くんに癒されてる?
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