千颯くんはクスクスと笑いながら牛乳を飲んでいる
あぁ・・・本当にどっちが年上なんだか
「あ~ごちそうさんっ」
千颯くんは二人分のお皿を片手にキッチンで流し始めた
慌ててキッチンに行こうとすると
「玲はいいよ、支度もまだするんだろ?」
「え・・・でも、千颯くんだって」
「いいから、俺は化粧なんかしないし?」
「うん、ありがと」
千颯くんに甘えてファンデーションを軽く塗ってリップグロスをひいた
それで終わり
だってどうせ経理課内の仕事だし
って思ってたのに
「ダメ、シャドーとかマスカラくらいして」
「えっ・・・い、いいよっ」
「ダメだって玲の可愛さが引き出されてない」
「だ、た出さなくていいっ!」

