「で、一昨日そのプレゼンがまだ保留中なんだけどほぼ採用が決まって・・・こうして玲に会えたってわけ」


千颯くんがあたしの顎を持ち上げる


「玲、もう俺のこと嫌い」


そんなことない



「新しい彼氏いる?」


そんな人いない



言葉も出なくてただフルフルと首を横に振った


「なら・・・俺ともう一度付き合ってくれませんか?」



「っ、はぃっ」



「好きだよ、玲」



あたしは千颯くんに抱きついた


多分高級なスーツの肩口に何度も涙を零して

何度も千颯くんの名前を呼んで


あたしは千颯くんの彼女になった