一瞬誰だかわからなくて

頭が混乱して


言葉を発せなくて


「っ・・・」


「久し振り」


その声があたしの中にゆっくり馴染んでいく


「会いたかった・・・」


その切ない表情があたしの中のキモチを蘇らせる


あたしは座ることも出来なくて声を堪えて見つめるだけ



「俺のこと忘れた?」


忘れるわけない

忘れられるわけない


好きだった


始まり方はどうであれ


あたしは・・・


あなたを好きになったの



「ち・・・ちはや・・くん」